法事のマナーについて

<例>

法事や法要とはどのようなものですか。また参加するときのマナーは?

<解説>

■法事について
故人を追悼する法事・法要には、事情の許す限り出席したいものです。

なお、キリスト教の場合、「追悼ミサ」「追悼会」「命日祭」(カトリック)「記念 式」「記念会」(プロテスタント)となります。仏教の法要同様に、故人を追悼する集 まりとなります。
なお、カトリックでは、毎年十一月二日に、日本のお盆に相当する「万霊祭」という 追悼ミサが行われます。

神道では、「五十日祭」「百日祭」、その後は「式年祭」の「一年祭」「二年祭」… となります。式では遺族や参列者が玉串奉奠を行います。なお、神道の場合は自宅か 墓前、斎場で行われ、神社では行われません。

■法事の種類(仏教)
中陰法要…亡くなって四十九日間を「中陰」と呼びます。この間に七日毎に計七回の 法要を営みます。

七回目の「四十九日」の法要には、親戚、近親者、親しかった友人を呼びます。 百ヶ日…亡くなって百日目の法要です。最近は省略される場合が多いです。 初盆…「新盆」とも呼ばれます。四十九日に達していなければ翌年になります。 親戚をはじめ、友人や仕事関係の方がお参りします。 一周忌…翌年の命日で、四十九日の法要と同規模で行われることが多いです。 三回忌…二年目の命日です。三年目ではありません。規模は一周忌よりも縮小されま す。三回忌以降は、七回忌(六年目)、十三回忌(十二年目)、十七回忌(十六年目)…と 行われます。
そして、三十三回忌もしくは五十回忌を盛大に行い、これが弔い上げとなり、その後 は先祖の供養となります。


<状況>

■服装
親族の法事に招かれた時の服装は、宗派によって考え方は異なりますが、概ね葬儀のような喪服でなくて高「ません。
むしろ、七回忌以降の法事に喪服でおもねくのは、故人を「悲しい存在」として扱っていることになりかねないので、むしろ地味な平服のほうが良いとされます。

案内状に「平服で」とあっても、もちろんカジュアルなものや、派手な服装はNGです。これはキリスト教式などにおいても同様です。

男性の場合、略礼服が無難ですが、紺色やグレーの地味なスーツでも大丈夫です。

女性は、和服洋服どちらでも高「ませんが、黒やグレーの地味なスーツやワンピースが良いとされます。
アクセサリーはパールかオニキスの一連のネックレス、もしくは一粒イヤリングのみにして下さい。お化粧も薄めに、香水はひかえましょう。

子供の服装は、学校の制服があればそれが一番です。制服が無い場合は、紺やグレーの服に、靴は黒または地味な色にします。

■持参するもの
供物料もしくは供物(仏式)…最近では「供物料」として現金を包むことが多いです。 不祝儀袋に表書きは、年忌法要の場合は「御佛前」、四十九日までは「御霊前」となります。金額は、香典の三割から五割が目安です。
線香などの供物の時には、のし紙に「供物」と表書きします。あるいは、不祝儀袋の表書きと同様に年忌法要の場合は「御佛前」、四十九日では「御霊前」と表書きします。 数珠…仏事には欠かせません。
数珠は、使わないときは左の手首にかけて持ちます。

なお、キリスト教式の場合、キリスト教用の不祝儀袋にお金を包むか(表書きは「御花料」、金額も仏式と同様)、お花を届けます。ただし、お花を届ける際は前もって教会に問い合わせた方が良いとされます。
神式の場合もお金を包みます。表書きは「御玉串料」となり、金額も仏式に準じ、香典の三割から五割が目安となります。

仏教の法事では、僧侶の読経の最初や最後に合掌礼拝をささげますが、これは、読経している僧侶の動作にあわせておけば大丈夫です。
また、僧侶の読経中に、足を崩しても高「ませんが、雑談は謹んで下さい。
基本的に、法事の後の会食でも、故人の思い出から脱線した話題はあまり良くありません。また、この会食では、僧侶や神父さんが正客となりますので、気をつけて下さい。

<失敗談>

七回忌の法事に、喪服を着ていきました。男性は、ダークスーツや喪服の人もいましたが、女性は喪服ではなく、黒めのワンピースなどの服装の形が多いようでした。法事はなんでも喪服でOKだと思っていましたが、七回忌以降はそうとはかぎらないということを初めてしりました。

メールのマナー
知ってる?★マナー事典

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